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フライヤー作成秘話その1



うっすら淡い青空と高速道路のジャンクションを中心に据えた『AFTER塩原JUNCTION』のフライヤー。

本興行に限らずですが、公演の顔となるこのフライヤー作りには数々の苦労があります。今回は、その一部を紹介してみたいと思います。





10月某日、イメージラフ作り

デザイン担当の津和野、カメラマンの奥山にイメージを伝える為にイメージラフを作ってみた。

オモテ面は、道がどこかから集まっていく、そして分岐してそれぞれの道に進んでいくイメージ。看板には塩原インター(ジャンクション)の文字が。

ウラ面は、塩原×各俳優が車に乗ってどこかへ向かっていくイメージ。

再演ということで、どの作品も舞台写真が存在するので、それを使うこともこの時点で決定。






11月某日、下見

撮影に使うジャンクション探し。

最終的に、僕の地元の市川市にある某ジャンクションをロケ地に決定。

夜の高速道を一人でパシャパシャ写真を撮っているやばい奴になってしまった。

このジャンクション、今までは高速道路上のただの通過点だったが、2018年に新道の乗り入れによりジャンクション化したという特異点で、実は塩原的には今回の興行に相応しい、色々なエピソードのあるジャンクションなのですが、、、その辺の話はまた別のエントリにて。






12月某日、撮影当日

衣装担当の熊谷と事前に打ち合わせていた衣装をフィッティング。

イメージはRHYMESTERの「人間交差点」より、信号機の赤、青、黄色を配色してみた。

塩原は白を中心に、舞台での役割同様それぞれの色に染められていく印象を持たせようと赤のニット帽、青の襟シャツ、黄色のマフラーを装備して各役者との2ショットを撮影。





撮影中のカメラマン奥山



フライヤーデザイン担当の津和野にも撮影に立ち会ってもらった







12月某日、看板合成用のラフ画作成

デザイン津和野に合成をしてもらう為に、看板のイメージラフを描いてみた。




高速道路のジャンクション表記に、各行き先に作品名と作演出家、共演者の名前を配置、また各収録作品の上演時間をデザインしてみた。

空港への看板は、そのまま行き先を石巻にし、この企画のキックオフのキッカケになった地へのリスペクトを表して頂いた。




12月某日、完成


先ほどのラフ画を元に、デザインの津和野に合成、そして編集をして頂き完成。

よくよく見ると細かな遊び心が沢山盛り込まれている。

・高速道路標識に使われている特殊なフォント

・タイムテーブル、初日割は初心者マーク、その他はタイヤのホイールになっている

・電話のマークが、高速道路の緊急電話のマークになっている

・車に乗っている写真がイズモギャラリーからの帰り道、それぞれ早稲田、牛込柳町、若松河田駅へ向かう道になっている

などなど。色々と探してみるのも楽しいですよ。

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